夏のカケラ
「なんて?」

「七瀬の怨みを、俺達にぶつけるってさ」

僕が笑うと、マイも苦笑いを浮かべた。

「明日さあ、なんか生徒会が吹奏楽部を連れて応援に来るらしいな」

「そうなんだ・・・大丈夫?ヒロ・・・」

マイの顔が少し不安そうであった。

「何が?」

「いや・・・何となく・・・」

マイの言葉に僕は笑う。

「大丈夫だよ、俺達は絶好調じゃん!」

「・・・だよね」

マイが不安を隠す様に笑った。


「とにかく、明日は勝つ!それだけだ!」


僕がそう言うと、マイも安心したように笑っていた・・・・

・・・・

・・・・



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