夏のカケラ
「負け惜しみ?」

マイの質問に、僕はミットでマイの肩を軽く叩いた。


僕らは二人で笑った。


「・・・私もかな・・・」

「え?」

「私も・・・今は、恋愛よりもドキドキする事が多いから・・・」

「・・・・」

マイは夜空を見る。




「ウチのキャプテンは・・・私をドキドキさせてくれるから・・・・」




そう言って僕を見た。

僕はマイを見つめたまま、何も答えなかった。





僕はマイを見て・・・



ドキドキしていた・・・






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