夏のカケラ
「じゃあ、休みなよ」

由美子が強引に誘う。

「え〜無理だよ〜」

「何でよ?マネージャーは二年生の子もいるんでしょ?」

「でも、迷惑かけちゃうし・・・」

マイが口ごもる。

「一日位、大丈夫だって!」

尚も強引に由美子は誘う。

「・・・どうしたの?」

マイは次の授業の教科書を机に置いた。

「実はさぁ・・・雄一の友達がさぁ」

雄一とは由美子の彼氏だ。

「マイの事を気に入ったらしいのよ・・・」

「?」

「いや、だからね、友達が会いたいって言ってるのよ・・・マイに」

由美子がチラッとマイを見て来た。


マイは溜め息をついた。

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