夏のカケラ
マイは三年生の人達に囲まれて喋っていた。


いやはや・・・人気が有りますな・・・


「ねえ」

「はい?」


柴原さんが再び話し掛ける。


「一ノ瀬はマイと幼なじみなんだってね?」

「は、はあ・・・」

「あんなカワイイ子が幼なじみなら、好きに成ったりしないの?」


しない。しない。


「いや・・・柴原さんの方がカワイイっスよ」


僕は酔っ払った勢いで言ってみた。


「ハハハ!そう?ありがとう!一ノ瀬は口が上手いな!」


柴原さんそう言って僕の肩をバンバンと叩いて来た。


「一ノ瀬も・・うん、結構良い顔してるわ、地味だけど!」
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