夏のカケラ
翌日の練習は少し変化があった。

僕がそう思ったのは、一年生だ。


全員が集中しだしたのだ。


率先してノックを受けたがる。

そして、全員が闘志を燃やした顔をしているのだ。


「お願いします!!」


西山が僕に言う。


僕はニヤリと笑いノックをした。







空には、入道雲が浮かび始めた。


もうすぐ・・・夏が来る。


運命の最後の夏だ・・・






監督が言った。



奇跡は・・・努力した者に訪れる・・・!



この夏・・・



僕らに、奇跡が起きる・・・!






< 474 / 715 >

この作品をシェア

pagetop