夏のカケラ
ヒロの言葉に、戸坂は目を赤くした。


「はい!」


戸坂は鼻を啜りながらヒロから背番号を受け取った。


「サード、森!」

「はい!」


二年生の森を呼んだ。


「お前の守備はピカイチだ。頼んだぞ!」

「はい!」

ヒロが続いてショートを呼ぼうとした時に、いきなり三井が立ち上がった。


「何だ、お前?」


ヒロが聞くと、

「俺だろ?」

三井が自信満々で言う。

「お前は・・・!」

ヒロが苦笑いを浮かべる。


「頼んだぞ!鉄壁の守備を!」

「任せろ!」


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