夏のカケラ
三井がニヤッと笑う。


「センター、ジュン!」

「はい!」

「俊足を生かして頑張れ!」

「はい!」


「ライト!宇野!」

「ウッス!」

「お前のパワーでクリンナップの一角を頼むぞ!」

「分かりました!」


それから次々と番号を渡して行く。

全員に渡し終えると、ヒロはみんなを向き直った。


「良いか!俺達は人数が少ない!だからレギュラー、控え関係無しに全員で甲子園をもぎ取る!分かったな!!」


「オウッ!!!」


みんなの声が揃う。


マイはヒロを見つめていた。


ヒロの日焼けした顔が眩しく見えた。

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