夏のカケラ
「よし!クロ、お前は本当に上手く成った!」


クロが最後の5mの至近距離ノックを10球連続捕球をして、石田さんに褒められた。

一人、一人に激励を掛けてくれる。


そして、僕の番に成った。

高津コーチが僕を見て笑った。


「ヒロ!」


「はい!」


「お前は、俺達三人全員がノックしてやる!」


「え?!」


僕は動きが止まった。


「だから、30球連続捕球をしろ!行くぞ!」


僕はミットを鳴らして構えると、


「ッシャ!来い!!」


そう叫んだ。

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