夏のカケラ
「バテるなよ!ヒロ!」


カズの笑い声が響く。


いつしか、クロも加わり・・・二年生の奴らも加わった・・・


僕は29球連続で捕球をした。


「す、すげー・・・!」


みんなが僕を見ていた。



全ては・・・この場所から・・・始まったんだ・・・!


ノックを打っている、高津コーチが僕を見た。


僕は肩で息をしながら、笑った。


「ヒロ・・・ホントに・・よく頑張ったな・・・!」


高津コーチが唇を噛み締めた。


そして、最後の球を僕に打ち込む。


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