夏のカケラ
石田さんが感極まって泣き出した。


高津コーチは、涙目で僕らに叫んだ。




「行けよ!!甲子園!!」




僕らは顔を上げて、全員で叫んだ。




「はい!!!」




夏の夜空が僕らを包んでいた・・・

・・・・

・・・・






高津達三人は、ヒロ達が帰った後もグランドに座り込んでいた。


「・・・アイツら・・・行けるかな・・・」


石田がボソリと呟いた。


高津はビールを一口飲んで、

「大丈夫だよ・・・アイツら頑張って来たもん・・・」

そう答えた。

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