夏のカケラ
「いつも一ノ瀬達がお世話に成っております・・・本当はもっと早くにご挨拶に伺うべきでしたが・・・」


桜川は頭を下げた。


「いえいえ!とんでもない!私らが好きでやっている事なんで・・・」


高津達も慌てて頭を下げた。

吾妻が思い出した様にビールをクーラーボックスから取り出して、

「あ、立ち話も何ですから・・・取り敢えず先生・・・どうぞ・・・」

そう言って桜川にビールを渡した。


「あ、これはこれは、すいません・・・じゃあ、お言葉に甘えて・・・」


桜川は笑いながらビールを受け取った。


四人は土手に腰掛けて、夜空の下でビールを飲んだ。
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