夏のカケラ
桜川はみんなを見る。



「アイツらは・・・私が受け持った生徒の中でも・・・一番凄い・・・!」



その言葉を聞くと、三人は顔を明るくした。


桜川はビールを地面に置いて立ち上がった。


そして、三人を向き直り、深々と頭を下げた。


「・・・先生・・・」


三人が慌てる。



「本当に・・・アイツらを育てて頂いて・・・感謝します・・・!」



桜川がそう言うと、三人は顔を見合わせてニヤッと笑って言った。


「絶対に・・・甲子園にアイツらを連れて行ってやって下さい・・・!」


桜川も顔を上げて笑う。



「お約束します・・・!」







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