夏のカケラ
アキラが僕に叫んだ。

僕はアキラに親指を立てて、打席に向かった。


彼女の前で張り切るか・・・


確かにな・・・


僕はチラッと観客席を見た。


学校の奴らがかなり見に来ている。


商店街の人達も、高津コーチ達三人を中心に旗を振って応援に来ている。


『チームヒロ トゥ ザ 甲子園』と書かれた旗が観客席に舞う。


辞めてくれ・・・


僕はその旗を見た時、観客席に行って奪おうかと思った。


僕はベンチを見た。


マイがスコアブックを手にジッと僕を見ている。


僕はマイを見ると、打席に入り構えた。


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