夏のカケラ
「試合?何だそりゃ?」

友和の言葉に石田は目を白黒させる。


「おいおい、マジかよ?アンタの息子の試合だよ!」


ヒロ?


何の事だ?


友和が不思議そうな顔をしていると、石田はびっくりした顔をした。


「おい!何だ?知らないのか?ヒロが五回戦に進出したんだよ!」

「え?五回戦・・・?」

「アッチャー!アンタ駄目だよ!自分の息子がしでかした事を知らないのかよ!街中が騒ぎ出してんだぞ!」


石田は少し怒った顔をしている。


そう言えば、試合がどうのこうのと嫁の貴子が言ってたな・・・


「え?ヒロが・・・勝ち上がってんの・・・?」

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