夏のカケラ
「勝ち上がってるも何も、次は五回戦だよ!今ベスト16に入ってんの!これは快挙だよ、快挙!」


・・・全然知らなかった・・・


最近忙しくて、ヒロとの会話が全く無かった・・・


「で、でも、アイツは補欠だろ?」

友和の言葉に石田はゆっくり首を振る。


「ヒロはキャプテンなの!しかも三番打者で、今日はホームランを打った!」

友和は目をパチクリとさせた。

「・・・誰が?」

「ヒロが」

「・・・何だって?」

「ホームランを打った!」

「・・・・」

石田は友和を見つめた。



「えー!!!」


一際デカイ叫び声が商店街に響き渡った・・・

・・・・



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