夏のカケラ
「あ、飲む」

マイはビールの栓を抜くとコップと共に友和の前に置いた。

「ありがとう」

友和が笑い掛けると、マイは笑いながら夕食を作り始めた。


友和はヒロを見る。

まだヒロはビデオに見入っている。


「アイツは何してんの?」

「あ、明後日の対戦相手のビデオを見てるの」

「明後日に試合が有るんだ・・・」


友和はヒロを見る。

「なあ、マイちゃん」

「はい?」

「ヒロって本当にキャプテンなの?」

「え?」

マイは振り返って友和を見た。

「あ、いや、その、ちゃんとやってんのかな・・って思って・・・」


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