夏のカケラ
テニス部の女子部員が、チアリーダーになって声を上げている。


他の生徒達も、部活の顧問が強制的に応援に来させた様だが・・・今は、それを忘れ声を張り上げ夢中で声援を送っていた。


変わった・・・


今まで冷めた目をしていた子達が・・・今は熱い目をしている・・・


教師もそうだ・・・

隣にいる教頭は、無難に過ごす事しか考えていない奴だった。

所が、今は目を閉じて祈る様に応援を送っている。


そうだ・・・


あの子達は・・・雨の日も、風の日も、雪の日だって・・・みんなに笑われながらも・・・頑張って来た・・・


だから・・・


だから・・・


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