夏のカケラ
僕はイライラを押さえる様に言った。


「ふーん・・・そうやって言い訳するんだ・・・」


僕のイライラは激しくなって来た。


「何だよ!俺は別に甲子園なんか目指して無いんだよ!ただ楽しく野球がしたいだけだ!」


思わず声を荒げた。


マイは溜め息をついた。


「・・ヒロは、・・・いつもそうやって逃げるのよね・・・」


僕はイライラが頂点に来て、自転車を止め振り向いた。


「逃げてねーよ!!甲子園を目指す連中とは違うんだ!」
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