夏のカケラ
みんなが監督を見つめる。


「俺は・・・お前達を誇りに思う・・!」


監督は少し、上を向いて太陽を眩しそうに見つめた。


「たっぷり・・・楽しんで来い・・・!そして、胸に刻んで来い・・!今日と言う日を・・・今と言う瞬間を・・!」


僕らの鼓動は速く成る。


「そして・・・」


監督は再び僕らを見た。



「・・勝つ・・!」



僕らの鼓動がマックスに成る。

監督はもう一度、僕らをゆっくり見回して叫んだ。






「勝って、甲子園に行くぞ!!」





「はいっ!!!」






試合開始のサイレンが鳴り響いた。


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