夏のカケラ
僕らはグランドに出て、再びマウンドに集まる。


僕はボールを手でこねながら呟いた。


「いよいよだ・・・」


僕の言葉に全員頷く。


僕はチラッと生野学園を見た。


「・・俺達は今日まで・・あいつらを倒す為にやって来た・・・」


みんなが僕を見つめる。


秋の大会の惨劇を思い出す。


「頑張ろう・・・なんて言葉は言わない!」


僕はムネオのグローブにボールを入れた。





「絶対に勝つ!!それだけだ!!」




「オウッ!!」





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