夏のカケラ

全員が叫び、グローブを頭上に上げてぶつけ合った！




守備に散らばり、審判がプレイボールの声を上げた。


ムネオはゆっくり振りかぶって、僕のミットに渾身のストレートを投げ込む。


審判が高らかに、ストライクの声を上げた。


よし・・・！


良い球だ！


ベースをギリギリ通過する、最高のコントロールの球だ！

スタンドから歓声が上がる。


生野のバッターも、少し驚いた顔を浮かべる。

前より球のキレが増していたからだ。


やってやろうぜ・・・！


ムネオ・・・！




真夏の太陽は僕らを照らしつけていた・・・・！