夏のカケラ
生野のエースの伊丹は、球の速さとスライダーを武器にした投手と思われているが・・・違う。


それ以上に凄いのは・・・タイミングのずらし形だ。


秋の大会の時に、僕らは野手の真正面に打つ打球が多かった。

伊丹は僕らの一番好きなコースに球を投げ込む。


所が打っても野手の真正面なのだ。


何故か・・・?


野球の守備位置は、上手く出来ていて、良い当たりをすると必ず野手の正面に来る様に成っている。


だから、長い年月を経て今の守備位置に成ったのだ。

なので、自分の好きなコースを打つと野手の正面に行く。


もちろん、良い当たりをすると、外野を越えたりもするが・・・


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