夏のカケラ
先取点を取り、三回、四回共、生野学園は凡退を繰り返した。


スタンドは湧きに湧いている。

生野学園相手に、無失点なのだ。


だが・・・

僕は違和感が拭え無い。


それは桜川監督も同じであろう・・・

四回の攻撃の際、監督が僕を呼んだ。


「もう一点欲しいな・・・」


監督の呟きに僕が頷く。


嫌な予感がするのだ・・・

だが、それが何なのかがはっきりしない。

ムードは押せ押せだ。


だが、あれ以降点が入らない。

流石は名門生野学園のエースだ。





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