夏のカケラ
5回の表にケンがマウンドに上がる。

スタンドがどよめいた。


ケンの凄さは、今や県下に轟いている。


「頼むぞケン!」


「はい!」


僕らは、グローブを合わせて別れた。







ホームに戻り、しゃがみ込むと、生野のバッターが笑った気がした。


笑った・・・?


だが、僕はその時は気が付いていれば・・・良かった・・・





空に暗雲が広がり始めた・・・・





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