夏のカケラ
「お前も、パスボールしてんじゃねーよ!」


二谷がヒロに絡んで来た。


ヒロが二谷を見る。


「あん?」


ヒロの返事にも刺が有る。


「捕れねー球なら、投げさせるなよ!」

「あの場面では、あの球しか無いんだよ!」

「なら、ちゃんと捕れよ!」

「お前こそ、その前の場面で平凡なゴロをお手玉しただろうが!」

「んだと!!」


ヒロと二谷が近付いた。


「何だよ!!」


ムネオとケンが止めに入ろうとする。


監督が組んでいた腕をゆっくり外そうとした時に、マイが爆発した。





「辞めてよ!!」





その声にみんなが一斉にマイを見る。


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