夏のカケラ
「いや、そこまでは何と無く考えられるけど・・・誰が持ってる所までは・・・」


カズが腕組みをして、僕を見る。


「何でだよ!お前らみんなカードを順番に持ってるだろ?そしたら出して行く度に、情報が出るだろ!後、目の動きをみたら分かる」


みんなが顔を見合わせた。


あれ?変な事言った?


「お前・・・そんな事を考えながら・・・トランプやってんの?」

「え、いや、考えるってか・・・自然に・・・」


再び、みんなが顔を見合わせる。


何だよ!?


「辞めた!」

「俺も!」

「金がいくら有っても足りん!」


みんなが口々に叫び出した。
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