夏のカケラ
カズはそのまま、二塁を蹴った!・・・・が、それは無茶であった・・・


ボールはカズが三塁に到達する前に届いており、勿論アウトであった・・・


スタンドから溜め息が漏れる。


やってしまった・・・


カズは思いながらベンチに戻る。

ヒロがベンチの前で苦笑いを浮かべていた。


「ま、お前らしいな・・・!ナイスバッティング!」


そう言って笑いながら、打席に向かった。

「バーカ」

アキラも笑いながら、カズの頭を叩いていた。


「馬鹿が馬鹿って言うな!」

カズが笑いながら怒る。

みんなが笑っていた・・・


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