夏のカケラ
何で俺は、あの場所にいないんだろう・・・


何で俺はアイツと同じ学年じゃ無かったんだろう・・・


何で俺はアイツともっと早く出会わなかったんだろう・・・!


近藤はシャツの袖で目頭を押さえた。


チキショウ・・・!


近藤は顔を上げて、アイツらを見た。


・・・絶対に行けよ!甲子園に・・・!

・・・・

・・・・







ムネオはマウンドに上がり、足場を鳴らした。


回は既に8回を回っていた。


「踏ん張れよ!」


ヒロがムネオに笑顔で言った。


「はい!」



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