夏のカケラ
スタンドから大歓声が上がる。


ケンはマウンドに上がり、息を吸い込んだ。



俺は・・・エースだ・・!



そして、ゆっくりとキャッチャーのヒロを見つめた・・・







鬼塚はベンチの奥でほくそ笑んだ。


ラッキーだ・・・!


このまま角田が続投される方が厄介であった。

だが・・・緒方が来るとは・・・

一度打たれてマウンドを降りた投手は使い物に成らない・・・!


それに、ウチは緒方位のスピードの投手には慣れている。


鴨がネギを背負って来るとは・・・この事だ・・・!



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