夏のカケラ
「さてと・・・」


僕はそう言って、カバンを持った。


「何してるの?」

「え、帰るんだけど」

「掃除手伝ってくれるんじゃ無いの?」

「しないよ」


ボコッ!!


「ッテ!!蹴るなよ!」

「手伝って!」

「口で言えよ!」


僕は仕方なくブツブツ文句を言いながら手伝い始めた。


マイはセミロングの髪をピンで止めて、片付けを始めた・・・・

・・・・

・・・・



「ねえ」

「何だよ」


僕はバットケースを棚の上に置こうとした。


「ヒロってさ・・・ミキの事・・・好きなの?」


ガタッ!ドカッ!


「イテッ!」


僕はバットケースを足に落とした。


「何してんのよ、バカじゃない?」
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