夏のカケラ
「お前が変な事、言うからだろ!」

「でも、そうでしょ?」


マイが確信を持った目で見てる。


何、この人・・・


「ち、違うよ・・・」


僕はシドロモドロで答える。


「ふーん・・・ま、良いけど・・・」

「何だよ・・・」

「ヒロってさ、中学の時も別の人とデートして、フラれたでしょ」


うわ・・・思い出したく無い思い出を突くなよ・・・


「だから、またフラれたら・・・」


マイの声が小さく成った。


「フラれた・・・ら・・・」


僕は動きを止めた。


マイは僕を見つめた。


何故か、僕の鼓動が少し速く成った。
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