夏のカケラ
「マイさん、フラれた気分はどうでしたか?」


僕はニヤニヤしながら、バットをマイクの様にマイに突き出した。


マイは黙っている。


何だよ、ノリが悪いな。


いきなり、マイはカバンを持ち出した。


「おい、どこに行く?」

「帰る」

「はあ?まだ片付け残ってるだろうが」

「うるさい!バカ!」


マイは大声で言うと、傘を持って出て行ってしまった。


何だよ、アイツ・・・人には言う癖に自分は嫌なのかよ・・・


わがまま女め。


僕は仕方なく一人で片付けを続けた・・・

・・・・

・・・・





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