夏のカケラ
まだ怒ってんのかよ・・・


コイツはホントに面倒くさい。


外の雨は激しさを増していた。


時折、雷が鳴る音が聞こえる。


雷・・・落ちるかな・・・


そう思いながら僕が味噌汁を啜ると、窓の外が光った。


ガラガラッ!ドーンッ!!


突然雷が鳴った。


近い音だ。


「びっくりした・・・」


僕が呟くとマイは何事も無かった様な顔をしている。


鉄の心臓を持った女だな。


女だったら、少しはびっくりしろよな・・・


その時、僕はふと頭に何かを思い出した。


あれ・・・


確か・・・コイツ・・・
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