夏のカケラ
そいつはいきなり僕の肩を叩いて来た。


「俺は三井和幸だ、通称カズ!野球好きだな、お前も!」


え?何この人・・・


なんかウザい。


そいつはそのまま、出て行った。


・・・手を洗えよ・・・

・・・・

・・・・



トイレで変な奴に絡まれた僕はとにかく教室に向かった。


体育館から出ると、渡り廊下が有る。


そこでも僕は、変な奴に絡まれた。


桜の木の下に長髪で背の高い奴が一人で立っていた。


顔はまあまあの男前だった。


何してんだ、コイツ。


そう思って見ていると、そいつが僕に気が付いて手招きした。

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