夏のカケラ
その時、爆弾が落ちた様な音がして雷が鳴った。


これは近い!


そう思った瞬間、電気が全て消えた。


「うわ、雷が落ちたな・・・停電か・・・」


僕が呟くと、




「ヒロ!」




マイの叫び声がした。


真っ暗の中、マイの表情が見えない。


再び爆音が響いた。



「キャーッ!!」



そう言ってマイが僕の方へ走って来て、抱き着いた。


僕はマイを抱き留める形に成る。


思い出した・・・


コイツは、雷が嫌いだったんだ・・・


小さい時、雷が鳴る度に僕に抱き着いていた・・・・
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