夏のカケラ
「七瀬」

「はい」


マイは監督の問い掛けに振り向く。


「今日の夜はどうするんだ?」

「一応・・・同窓会の場所は抑えてますが・・・」


そう言って、マイは言葉を区切り笑った。







「主人の職場です・・・」







マイの言葉に監督が笑う。




「あそこでするのか・・・」




・・・・

・・・・







大阪に有る、京セラドームにマイ達が到着した時は、既に試合が始まり、二回の表であった。


スタンドは歓声に湧いていた。


「うわ・・・始まってんな・・・」


二谷が溜め息をつく。


三井がアキラの尻を蹴った。
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