夏のカケラ
「お前のクソがなげーんだよ!」

「だって、フン切れ悪いんだもん」

「肛門の筋肉がおかしいんじゃ無いっスか?」


みんながアキラを攻めて、シュンと成った。


「まあ、良い。取り敢えず座ろう」


監督が笑いながら言った。


ドーム球場の中は、興奮で歓声が凄い。


今日は首位攻防戦だ。


隣に座った真奈美が携帯電話のワンセグ機能でテレビを付けた。


「テレビを見ながら見るの?」

「実況が聞けて良いですよ、マイさんもイヤホンどうぞ」


真奈美からイヤホンを貰う。


『さあ二回の表のピンチ、緒方。ここをどう抑えるか・・・バッテリーが長い打ち合わせです』


マイはマウンドを見る。


ケンが険しい顔で立っている。
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