夏のカケラ
え、俺?


僕が自分を指差すと、そいつは頷いた。


僕は仕方なくそいつの側に行く。


「なあ、どのポーズが良いと思う?」

「はい?」


いきなりの質問にびっくりした。


「告白されるポーズ」

「?」

「こう、木に片手をかけてた方が良いかな?」

「え?」

「それとも、木にもたれ掛かった方が良い?」

「は?」


そいつは腕を組んで悩み出した。


何言ってんだ?コイツ。


「・・・あのさ」


僕は恐る恐る尋ねた。
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