夏のカケラ
「うん?」


そいつは、悩みながら僕を見た。


「・・誰かに・・告白されるのに・・呼び出されたの?」


高校生活初日から?


「いや、まだだけど」

「え?じゃあ、何でいきなりそんな事言ってんの?」

「そりゃ、お前、いつ告白されても良いようにだよ!」


はああああああ?!


意味が分からん!!


何言ってんの?この人?!

うわぁ・・・また痛い人を発見した・・・


ヤバイ、ヤバすぎる。


一日で二人も痛い人に会った!


僕はそのまま、フェイドアウトしようとゆっくりと後ずさりを始めた。
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