夏のカケラ
だけど、明かりが有っても一人で出来る事は限られてしまう。


キャッチボールすら出来ない。


改めて野球は一人では出来ない事を思い知らされた。




一人で限界を感じながら、素振りんしていると、突然声を掛けられた。



「ヒロじゃないか」



僕が振り向くと、そこには一人の八百屋の親父が立っていた。


「あー、チワッす、高津コーチ」


僕が挨拶をした。


八百屋の高津さんは、僕の少年野球時代のコーチだった。


だが、この人は野球好きだが、あまり見る目が無い・・・


と言うのは、僕にかなり目をかけていたからだ。


「お前は上手くなる」
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