鏡の中の彼女
窓際の席
俺の彼女は夏子という。



初めて出会ったのは、去年の春。



つまり、高校に入学したばかりの頃。



「陵、陵、りょーうっ」



誰かが俺の名前を呼びながら近づいてくる。



ん?どこ?と辺りを見渡している間に、ずしりと俺の体にかかる体重。




「あは、どこ見てんの?」




「へい、すんません。」



ちょっと重い。



ばか、と引き剥がすと、目の前に頭1個分以上小さい女子が現れた。
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