鏡の中の彼女
「いてっ、やめろ!」



潤が笑いながら遠ざかる。



「悪い!ちょっとほんとに修羅場だったんすよ」



意味分かんねぇ...と呟くとすんまそん、とふざけた謝罪の言葉が返ってくる。



「じゃ、行くぞ」



「なぁ、夏子ちゃんどうやったらあんなにお前のとこ寄ってくんの?超羨ましいんだけど」



「ぶっ殺すぞ」



目的の委員会室に入る。



もう既に人が集まっていて、遅れて入ってきた俺と潤にキツイ目が向けられる。



「遅くなってすんません!そんじゃ、始めますか!」



委員長(潤)の適当な合図によって委員会が始まる。
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