鏡の中の彼女
「前も陵がさ、松田の変顔にしつこくつっこんでたんだよ。
だから変わってなくてびっくりしたんじゃね?」
「なんだ...」
松田の動きが止まったのは、ショックとかじゃなくて、ただの驚きだったのか。
なんだか笑えてきた。
俺の笑いにつられてか、潤も一緒に笑い出す。
最寄駅の改札を抜けると、誰かが俺の肩を叩いた。
振り返ると、犯人は姉の美貴だった。
「びっくりした?」
俺よりも小さいその人は、白い歯を見せてニッと笑った。
俺の姉はどうやら大学生らしい。
「うん。
...今、帰り?」
「そ。一緒に帰ろ」
だから変わってなくてびっくりしたんじゃね?」
「なんだ...」
松田の動きが止まったのは、ショックとかじゃなくて、ただの驚きだったのか。
なんだか笑えてきた。
俺の笑いにつられてか、潤も一緒に笑い出す。
最寄駅の改札を抜けると、誰かが俺の肩を叩いた。
振り返ると、犯人は姉の美貴だった。
「びっくりした?」
俺よりも小さいその人は、白い歯を見せてニッと笑った。
俺の姉はどうやら大学生らしい。
「うん。
...今、帰り?」
「そ。一緒に帰ろ」