鏡の中の彼女
君を探す
冬休みは毎日同じだった。


部活、部活、部活。


試合にたくさん出た。


シュートも決まった。


筋肉痛も前ほど起こらなくなった。


前とは違って、俺は部活をやるのに確信犯的な思いを抱いていた。


ただ、何も考えたくない、という理由。


そのためだけに。


俺はあれ以来詩織とは会っていない。






3学期が始まった。


授業は楽しいものもあり、つまらないものもあった。


現代文とかは、嫌いだった。


だけど、それは今の俺の話で以前の俺はどうだったのだろう。
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