鏡の中の彼女
そう言って、夏子が俺の席に座る。



そして両手を広げて足をぶらぶらさせ、



「Freedom!!」



とかいう訳の分からないことを叫ぶ。



さすが、帰国子女。



無駄に発音がよくてかっこいい。



「はは、いきなりどしたの!!」



潤が笑う。



にひ、と夏子も笑みを返す。



恥ずかしいのは俺だけか、と1人小さくなる。



窓際の席に座る夏子。



すごく楽しそうだ。
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