全力投球~諦めたくない夢~


うちの高校は、先に守る。
つまり後攻だ。

「プレイ!!」

アーーーーーーーー

パーンッ

「ストライク!!」

試合開始の合図とともに相崎さんのボールが主将のミットにおさまった。
主将も うん とうなずいてる。
それを見た相崎さんが、ポーカーフェイスを保ちつつもうなずいている。

「いいなー」

「あ?」

やばい!口にでてた!!

「俺が捕手じゃ不安でもあんのか?」

「シン、ごめん!!
そういう意味じゃなくて、ほら、マウンドに上がってるのがうらやましいなーってことだから!!」

「へー」

あーあ…

怒らせちゃった…

「ぼーとしてないで、試合みろよ。」

「あ、うん。」


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