全力投球~諦めたくない夢~


晴凛の1番をショートゴロ

創太は余裕を見せてランナーをアウトにしてみせた。


続く2番、あの女の子だ。
大きなあたりはないけど、確実にヒットを狙ってくる。
ピッチャーとしては少し厄介…

コン

「バンドかー。
ファースト!!」

シンの声が主将より先にでた。

マウンド上は予期せぬバンドに焦ってる。

ボールは澤さんが処理。

「セーフ!!」

晴凛のベンチが湧く。

「悪い。警戒してなかった。」

澤さんが相崎さんに謝る。

「何あやまってんですかー!開始そうそう空気おもおいですよー
澤さんもいいボールいったんだから、いいんですよ!」

少し焦ったナインに創太が声をかける。

「だいたい澤さん、俺に処理させてくださいよー
まだ1回しかボール触ってませんー」

「1回さわってんだろ!!」

あ、澤さんが笑った。
よかったー…

試合のテンポも戻った。
相崎さんも創太の言葉を聞いて安心したのか、そのあと3番4番を打ち取った。


1回からドキドキした…
こんなんじゃ終わるまで心臓もたないよー



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