全力投球~諦めたくない夢~


河西に 野球ノート の説明をして解散することになった。

普段は分かれ道でそれぞれの家に帰る。
でも、今日は違った。

「なんでみんな同じ方向に帰るんだよ!!」

「いや、なんでって言われても・・・なぁ。」

「ノート買うんだよ!!悪いかっ!!///」

風間が恥ずかしそうに言ったら他のメンバーも顔を赤くした。
気のせいかなー?

「じゃあ、ノートお揃いにしよ?」

少しの沈黙を破ったのはカナ。

「なんか、女子の部活って感じだけど・・・いいぜー!!」

「じゃ、買おっか!!」


選んだのは、無地のリングノート。
これからの野球部を書き留めていくノートだ。

「そのノート、預からせて?」

みんなが、慎重に終いかけたノートはカナの手によって集められた。

「このノート、好きにしていい?」

「別にかまわねーよ?」

「ありがとー!!楽しみにしてて!!」

バイバイ!!

そう言って1人足早に帰っていった。
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