全力投球~諦めたくない夢~


その日のうちに、みなちゃんに連絡を入れた。

「よかったー!明日いくねっ!!」

「ありがと!明日、刺繍糸持ってきてくれない?」

「了解!!わかったわ」

三日後までに全員分のミサンガを作ろうと思って・・・


次の日、

「一咲っ!!」

架咲を抱っこして、走ってきてくれたみたい。息上がってる・・・

「みなちゃん、心配かけてごめんなさい」

大丈夫、そう言いながら刺繍糸と着替えを入れ替えてくれて・・・

「そうだ、嫌かもしれないけど
検査しに行きましょ?」

検査?
したって無駄じゃないの?

「原因がわかるかもしれないんだって!
先生が受け持ってるもう一人の患者さんと一緒に検査受けないかって・・・」

ガラガラ・・・

「先生!」

「あ、どうも
検査の件、話して頂けました?」

「あ、はい」

「一咲チャン、検査いかない?
原因がわかるかもしれないし、なによりその病院関西にあるの。」

え、関西・・・?

「甲子園の決勝の日しか空いてないんだけどね・・・
医療技術は、日々進化してるのよ?
検査してみない?」

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