全力投球~諦めたくない夢~
「俺、今回の試合エースナンバー付けるんだ。風間じゃなくて、俺が。」
風間じゃなくて、創太が
私の代わりに1番付けるんだ・・・
「1番を付けてるだけで、背中が重くてしょうがないよ・・・」
こんなに自信がない創太は
初めて見る。
「創太?
私の代わり、ありがと
でも、代わりに1番背負うんだから、ちゃんと自信持ってくれないと・・・」
今の私のはこれしか言えない。
でも、この言葉が1番伝わる気がした。
「だよなっ!!!
風間じゃなくて、俺がエースなんだよな
そして
一咲の代わりだもんな。」
「うん、」
「俺が、甲子園で優勝してくる」
「うん」
やっと離れた体
創太の顔は晴れ晴れしてた
「行ってくるよっ」
「行ってらっしゃい」
創太は、笑顔のまんま病室を出ていった